もてなしの家・和のエスプリを継ぐ家
人間関係・・・社会とのつながり
毎日の暮らしへの感謝・・・・・etc。
沢山の人達とつながって人は暮らしていますし、
生かされています。
そして「日々に感謝」という意味も。
沢山の意味を込めて、
住まい手さんの生き方をうつすように計画した
もてなしの家・・・・・・。
もてなしの家は和のエスプリ、
カタチではなく
精神「エスプリ」を生かす住まい。
陰と陽を使い分けて光と風・・・影が織りなす
「くつろぎ」の空間を。
もてなしとは・・・・人に対する想いの深さ・・・・・。
昔の家には客間があり、それなりの社会との接点があり、
必要となる「空間」・・・・・。
これは単にその場所が必要だっただけではなくて、
実際にお客様を招き入れるとなると、
装いや接客の仕方・・・イロイロなところに気を配り、
礼儀作法も必要となります・・・・・・。
そんな人を招き入れるということが
日常である生活にその文化が生かされて、
親から子へ・・・その背中を見て育つ環境。
住まいは家族の暮らしの場であり、
安心が出来、ゆとりがあり、
背中を見て・・・自然にそんな
精神も継承される場。
そしてその暮らしは家で完結するものではなく、
近隣や地域社会との関わりも重要・・・・・・。
人に対する想いや
細かな気遣いの受け継がれる空間。
よき「エスプリ」を受け継ぎ、
育てる環境となり、
人格を現わすような住まいとなるように
コンセプトをつくり、
「もてなしの家」と名付けました・・・・・・。
「もてなしの家」の精神がひろがりますように。
土地の有効利用と平屋に見える二階建て、
モダンな住まいにはどうすればよいのか?。
他の「VIPからの評判」と「悩みの相談」、
暮らしに対する「価値観」。
暮らしの質感と和のエスプリを表現するために、
福井県の越前和紙を大胆に採用しつつ素材の融合美を「感じ方」に対して
デザインを施しました。
美しさに触れる日常を空間の内側と外側へ。
日本料亭を彷彿とさせるような「空間のゆとり」をデザインしていただき
本物の醸し出す「ゆとり」に感動しております。
山口先生の設計された「空間美」を堪能する毎日が「特別な日常」です。
沢山の設計の仕掛けが厳選とセンスによるのだと感動しております。
正面だけではなくて、玄関、ホール、回廊、
広縁へとつながる風景を生み出す中庭。
建物の特別感も生み出しています。
正面の佇まい。
タイルの外観と優雅に姿勢を低く抑えた
線の細さを主張しています。
正面の下屋部分。
一段下げて低く抑えつつ、
雨だれを設けて雨の日の「濡れた」佇まいも楽しめるように。
玄関ホールには急な来客時の接客も出来る様に
応接スペースをデザインしています。
一段壁を下げたカウンターの壁には和紙を使い
朱色による和モダンの空気をデザインしつつ
飾り棚の役目を果たすように、
視線を向けるフォーカルポイントのデザインも施しています。
特注の扇型にデザインした窓は中庭を望むように
切り取っています。
和の空気を感じつつ「魅せたくない部分」をカットする工夫のサイズを
計算して設計しています。
中庭を囲うようにデザインした和空間の広縁。
回廊としての繊細な空気を感じる様に
吉野桧を意識した「素材の帯」をデザインしています。
中庭と対比する様に配置設計した越前和紙による障子。
屋内の灯りと屋外の光が融合する事で
陰影を醸し出し、
光と影のデザインが宿る空間となるように
設計しています。
広縁の内側となる和室空間。
置きうがいの光が透過する事で越前和紙を透かして
和室へ入り込む影が心地よく感じるように障子そのものに
ガラスのスリット(隙間)を引手としてデザインしています。
障子の上部「らんま」にも
その一体的な空気感をデザインしています。
構造的な障子としての強度を保つ「張り具合」も
デザインの中で直線的に配置した楮の繊維で調整しています。
和室から続くリビング空間。
障子で区分けしつつも和と洋の空間融合をさり気無く
デザインしています。
解説照明による「折り上げ天井」は照明の明るさそのものの帯を
「アート」となる様にデザインしています。